03.19
第4回福祉住環境サミット
今日は講演です。
第4回福祉住環境サミット。会場は三軒茶屋から10分くらい歩いた所にある昭和女子大学。
講師紹介もしっかり冊子化されております。事務局様お疲れ様でした。
セッションは全部で6つ。
「ローカルリノベーション 地域の仕組みを変えていく」
「コミュニティ すべての人が活躍できる場づくり」
「サポート 認知症でも共存できる地域づくり」
「ポジティブ・エイジング 健康・生きがい支援を考える」
「ネットワーク 協働が生み出す新たな可能性」
「イノベーション 福祉に対する目線を変える」
僕は「ネットワーク 協働が生み出す新たな可能性」セッションのゲストスピーカーとして登壇させて頂きました。
頂いた講演のお題は「防災を手段にした地域コミュニティづくり」でした。
活動が全国的な取り組みへと拡がりつつある「防災トランプ」の特徴、開発の経緯、成果を紹介するなかで、セッションのテーマであるネットワークについてお話させて頂きました。
ゲストスピーカー(講師)は全部で5名。
- NPO法人昭和 事務局長 比嘉秀之さん
- 高知県立大学 社会福祉学部 教授 田中きよむさん
- NPO法人医療と介護のボランティアさくらい 理事長 中川征士さん
- 福本
- NPO法人マミーズサミット・全国ネット 理事長 濵砂圭子さん
セッションの最期にはクロスセッションが設けられていました。
登壇した講師陣が改めてある切り口で意見を提示しつつ会場のみなさまとやりとりする時間ですね。
今回は「ネットワーキングのコツ」について話してほしいとオーガナイザーに話題提供頂きました。
まぁそもそも「ネットワーキング」ってなに?と思っている立場だったりするのですが、
僕がお話したのは以下です。
①目的と手段を明確化すること
②能動性を持つこと
③人に伝える努力を怠らないこと
詳しく書くことはしませんが、①だけ解説しておくと、「ネットワーキングは手段であって目的じゃない」ということです。
例えば、僕は「防災トランプ」というツールを開発して「世代をこえて防災について楽しく考える場づくり」を展開しています。
「防災トランプ」も「場づくり」も手段です。これらの普及をすることは僕の「目的」ではありません。
大目的は「災害時や身の回りの危険からの被害を減らすこと」です。
そのために「自分と家族の防災訓練を実施できる人を増やすこと」、「災害時に地域で助け合える関係をつくること」を活動の目的としています。
そのため、自分の取り組みにおいて以下のような発想の違いがネットワーキングを有効にするコツになるんじゃないかと思います。
例1:「防災トランプを広めること」を目的に活動→耳を傾けてくれる人は少ない
例2:「若い世代を防災訓練に巻き込む」を目的に活動→自治会の防災訓練担当者や行政の防災担当者が興味を持ってくれる
会場からの質問は「事業経営」と「地域貢献」の両立をするための収益化はどのようにしているのか?といった内容が出ました。
質問者様は老人ホームの経営を主軸としている方だったので実態を知らない僕には回答が難しいかなと思ったのですが、
せっかく来場頂いているので役に立つ知見ということで抽象的な話ではなく、極めて具体的な「防災トランプを取り巻く収益ポイント」についてお話させて頂きました。
良い取り組みを公益性を高く継続させるにはそのための活動費の捻出は必須条件だと思います。
このあたりは2013~2014年に考え抜いて1つの型をつくりました。神奈川県のビジネスオーディションみたいなコンペにも「コミュニティビジネス」として応募し内容を整理したこともあります。その後、3~4年の活動費は問題なく得ることができているのでモデルとしては有効なのだと思います。
セッション終了後に講師のみなさまと写真撮影。
個人的には「会場」-「講師」だけでなく、「講師」-「講師」の質問や議論があってもよかったんじゃないかと思います。
そういえばセッションのラストに「実現したい夢は?」と聞かれたので
スっとでてきたことをそのまま喋ったのですが
「世界の企業に日本の防災教育を輸出したい」
と答えていました。
様々な方と協力して実現したいと思います。